たかが毛髪されど頭髪

中国では、髪のことを血余と言うそうです。亜鉛というのは、昆布や貝に含まれているものですが、これが無ければ消化やエネルギーを作る助けをする酵素の働きができなくなります。肺臓が良い働きをすると、外からの病原菌などの侵入を防ぐ防御層が強くなり、同時に皮膚や体毛、頭髪に艶やかな潤いがでて、毛髪は抜けにくく強くなります。いずれも、多くの育毛発毛促進をもとに割り出したもので、どちらが正しいかは難しい問題ですが、どちらにしてもこれは白人男性の発毛パターンを観察して得た結果なので、骨格の違う日本人が真似をしても多少の無理があるかもしれません。太い健康な髪が休止期に入って脱毛する→次に生える髪は前よりひ弱で成長期も短い→その次の髪はさらに虚弱で寿命も短い→だんだんと薄い部分の髪が産毛化してくる。そして、毛髪の皮下部分である毛根全体もヘアサイクルの中で大きく変化します。また、毛乳頭は単なる栄養やホルモンの受け渡しではなく、毛包の働きをコントロールする役割もあるのではないかという説も浮上してきて、幹細胞という毛根部にある細胞群が注目されました。 髪の毛は血液細胞がもとになってできていますから、血液検査で内臓の具合が調べられるように、毛髪でもその人についての発毛と育毛的データがある程度わかるのです。亜鉛を含む酵素は細胞の核分裂に不可欠な染色体を作る重要な役割を担っているので、新しい細胞を作るために亜鉛が必要なのです。だから、髪にツヤがなくなってきたら要注意です。日本人の場合、こめかみ部分は安全圏なので額中央部や頭頂部が先にハゲてしまうタイプ、すなわちA型やO型に禿げていくタイプが多く、白人はM型が多いのです。こんな具合に代替わりするごとに毛が短命になっていき、ほとんどが産毛化してついには全く生えてこなくなるという道をたどります。
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